人はなぜ不眠症になるのか?7つの原因と改善のヒント
はじめに|「眠れない夜」が当たり前になっていませんか?
布団に入っても眠れない。
夜中に何度も目が覚める。
朝早く目が覚めてしまい、そのまま眠れない。
このような「不眠症の症状」は、日本人の5人に1人が悩んでいると言われています。
でも、そもそも「人はなぜ不眠症になるのか?」
今回はそのメカニズムと、背後にある要因を分かりやすく解説します。
不眠症とは?まず知っておきたい基礎知識
不眠症とは、睡眠に対する満足感が得られない状態が1か月以上続くことを指します。
医学的には以下の4タイプに分類されます:
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入眠障害(寝つけない)
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中途覚醒(夜中に何度も起きる)
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早朝覚醒(早く目覚めてそのまま眠れない)
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熟眠障害(ぐっすり眠った感覚がない)
では、なぜこのような状態が起こるのでしょうか?
人はなぜ不眠症になるのか?代表的な7つの原因
1. ストレスと不安
現代人の不眠の最大原因とも言われるのがストレスや不安です。
仕事や人間関係、家庭問題、将来への不安などによって交感神経が優位になり、脳が眠りのモードに切り替わらなくなります。
2. スマホ・PCの使いすぎ(ブルーライト)
寝る前にスマホを見る習慣は、体内時計を狂わせ、メラトニン(睡眠ホルモン)の分泌を妨げます。
ブルーライトは、朝の光と脳が勘違いしてしまうため、寝つきが悪くなります。
3. 睡眠習慣の乱れ
夜更かしや不規則な生活習慣は、体内時計(サーカディアンリズム)を狂わせる原因になります。
平日と休日の就寝時間・起床時間のズレ(いわゆる「社会的時差ボケ」)も不眠を悪化させます。
4. うつ病・不安障害などの精神的な要因
うつ病やパニック障害、不安障害などの精神疾患と不眠症は非常に強い関連があります。
「眠れないから気分が落ち込む」→「気分が落ち込むから眠れない」という悪循環に陥りやすくなります。
5. 加齢
年齢を重ねると、深い睡眠(ノンレム睡眠)の時間が減少し、眠りが浅くなる傾向があります。
高齢者に早朝覚醒が多いのはこのためです。
6. アルコールやカフェインの摂取
「寝酒は眠れる」は誤解。
アルコールは一時的に眠気をもたらしますが、後半に眠りを浅くし中途覚醒を引き起こすことが分かっています。
カフェインの摂取も、個人差はありますが、午後以降は控えた方が無難です。
7. 睡眠時無呼吸症候群やむずむず脚症候群
医学的な睡眠障害が原因となる場合もあります。
**「いびきがひどい」「日中強い眠気がある」**といった場合は、医療機関での検査をおすすめします。
不眠は「体のSOS」。我慢しないで対処を
不眠症は「心」だけでなく「体」にもダメージを与えます。
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集中力・記憶力の低下
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免疫力の低下
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高血圧・糖尿病リスクの増加
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メンタル不調の悪化
だからこそ、「よくあること」と軽視せず、早めの対策が重要です。
改善のヒント:自分でできることから始めよう
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寝る90分前に入浴(40℃程度のぬるめで)
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寝室を暗く・静かに・適温に保つ
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カフェイン・アルコールを控える
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起床時間を毎日一定にする
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寝る前のスマホ使用をやめる
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軽いストレッチや深呼吸を取り入れる
また、最近では**認知行動療法(CBT-I)**が「薬に頼らない治療法」として注目されています。
まとめ|不眠症は誰にでも起こる。でも対処できる
✅ ストレス、生活習慣、ホルモン、病気など様々な原因がある
✅ 放っておくと心身に悪影響が出る
✅ 適切な対処をすれば、改善の余地は大いにある
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